サイゾー2004年12月号に「神保哲生のメディア語
講座」という連載がある。
ビデオジャーナリストの
神保哲生氏が、メディアリテラシーについて語るコラムである。
神保氏は、2004年12月号のこのコラムで、2004年の日本における異常気象と地球温暖化の関係について語っている。「地球温暖化」→「猛暑」「台風」→「食糧不足」→「クマ出没」みたいな話の筋をつくりたいらしい。大新聞てこんな感じで物事を単純化して書きたがるけど、ほんとはそんな単純なもんじゃない。というか、神保氏の誤解は、それ以前の話だ。
地球温暖化っていうのは気候の話で、30年とかいうスパンでみたときに、地球全体の平均気温が上昇してましたねっていう話。それに対して、2003年の日本の夏が暑かったとか、2004年に日本にたくさん台風が上陸したっていうのは局地的な気象の話。つまり、地球温暖化が進んでも、ある年の日本の夏は冷夏だったってことはあるし、逆に地球が寒冷化しても日本の夏が猛暑になることもある。だけど、
グローバルに30年のスパンでみたら、やっぱり平均気温は上昇してますねということです。
もっというと
地球の平均気温が上昇しているのはまちがいないんだけど、そこと温暖化ガスの増加の因果関係っていうのは実はまだはっきりしていない。でもね、困ってからじゃ遅いでしょ。だから、今のうちに手をうっときましょうというのが地球温暖化問題の本質。
2004年の猛暑や台風うんぬんは全部気象の話で、それが気候の話である地球温暖化と因果関係があるかどうかをきちんと話せるほど今のサイエンスは進んでいない。ほんとは神保氏みたいに原稿をまとめられると単純で面白い。だから、大手マスコミなんかは、その辺をざっくばらんに話してくれるソースに群がることになる。だけど、上のような事情があるから、まじめな研究者は、2004年の気象と地球温暖化との関係を歯切れよくしゃべったりはしない。
まー、そんなわけで、神保氏っていうのは、きっと大新聞かテレビ局の出身だろうと思ったら、「コロンビア大学ジャーナリズム大学院修士課程修了。
クリスチャン・サ イエンス・
モニター 紙、AP通信など米国の報道機関で10年間の記者生活の後独立」なんて経歴が載ってるから、結構痛い。もっと痛いのは、この人『
ツバル―地球温暖化に沈む国』(春秋社)なんて本を書いちゃってる。
こんな感じで神保氏の地球温暖化問題に関する認識ってちょっと…という感じがするんだが、ビビったのは、2005年1月号の「山形道場」。偉いこと書かれてます。山形浩生曰く「つかみも、途中も、結論もすべてまちがい。なんだいこのヨタは」「聞きかじりの誤情報や歪曲を混ぜて、身勝手な主張の旗をふるような真似を、今後も絶対やるだろう」「ぼくはこういう人をジャーナリストとはよばない」。
これギャグ? それとも編集部の陰謀? どっちかおろそうとしているでしょ。
posted by Memorandum at 22:52| 千葉

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サイエンス
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