『あなたの話はなぜ「通じない」のか』山田ズ−ニ−(著)筑摩書房山田ズ−ニ−って名前もふざけてるし,タイトルから想像するに,どこぞやの成功者が,大上段から講釈たれる雰囲気だけど,ぜんぜんそんなところがない。
この本のいいところは,山田ズ−ニ−さんがコミュニケーションの達人じゃないってところだ。社長やオピニオンリーダー的な人が持っている躁的な性格は,人を動かす力があるので,ともするとコミュニケーションの達人のような印象を受ける。だけど,それは,躁的な性格が功を奏しているためで,うまく下の人間とコミュニケーションがとれてるっていうことじゃない。だけど、結果的に自分の思うとおりに人が動くから、自分は能力があるとか、人とのコミュニケーションがうまくとれるな〜んて思うようになったりする。そんな人がコミュニケーションについて語ったりすると、得てして耳障りな講釈になったりする。
けど、この本にはそんなところはまったくない。なぜなら、きっと山田ズ−ニ−さんは、コミュニケーションがうまくとれずに悩むタイプの人だからじゃないかと思う。本の随所から、山田ズ−ニ−さんの誠実で、優しい人となりが感じられる。
コミュニケーションがうまくとれなかったり、人づきあいがうまくいかなかったりする人には、誠実で、優しい人が多いんじゃないかと思う。だから、そんな人にはぜひこの本を読むことをおすすめする。
実践的なハウツーとしても「なるほど!」と思うところも多いが、そもそも人とつながることとはどういうことか、自分が信頼されるとはどういうことかというコミュニケーションにおける基本的な姿勢について参考になる。キーワードは「自分のメディア力」。
posted by Memorandum at 09:08| 千葉 |
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